子育て世帯の食費

子どもがいる家庭って、子供が大きくなるにつれて、食費がかさむようなイメージですが、実際どうなのか、調べてみました。

 

結果としては、次の2点が分かりました。

  • 子どもの年齢が1歳年上の家庭は、およそ10%程度多く食費がかかっている。
  • 中学生のいる家庭が、食費の家計全体に占める割合が最も高く、消費支出の約1/4になっている。

 

子供の年齢と食費の関係が分かる統計値がないか探しました。まず、総務省の家計消費状況調査を見たのですが、子供の年齢との関係が分かるデータは得られませんでした。さらに検索すると、内閣府少子化社会対策推進専門委員会(第6回)議事次第(平成18年3月29日)の中にある「子どものいる世帯の年齢層別消費支出」というデータが見つかりました。これは、平成17年版国民生活白書からとっているので、ちょっと古いデータです。ただ、平成17年のスナップショットなので、子供の年齢と食費の関係を見るには、十分だと思います。

 

データは、子どもの年齢層別(0~2歳、3~5歳、6~11歳、12~14歳、15~17歳、18~21歳)に分かれています。対象は、勤労者世帯で夫婦と子供一人の3人家族のようです。

 

これによると、食費は子供の年齢が一つ上がるとおよそ10%程度多くなります。そして、一番食費がかかるのが15~17歳。育ち盛りの中高生がいると、食べますからね。家計に占める食費の割合(エンゲル係数)が一番高いのは、12~14歳の世帯で、24.4%です。

 

平成17年版国民生活白書では、12~14歳は「大人並みの食事をとるようになる」とあります。中学生くらいから食べるようになるんですね。

そして、15~17歳の時期は、「12~14歳の時期に比べて交通・通信費(通学定期や携帯電話)、その他の消費支出(小遣い)などが増加」と書かれています。この年代、食費も相変わらず増えますが、行動範囲が広がって、その他の詩集費目が伸びるために、12~14歳の時期に比べて、エンゲル係数が相対的に小さくなっているんですね。